3月6日発表のスリランカ非常事態宣言に関しまして

2018年3月6日発表のスリランカ非常事態宣言に関しまして

(2018年3月8日日本時間午前8時)

現在、スリランカ国内通信制限などは行われていますが、暴動はすでに沈静化しており、ご旅行に当たって特に支障はありません。ただ、facebookヘビーユーザの方はご旅行に際し、不便を感じるかもしれません。

通信相の発表によれば特定のソーシャルメディアウェブサイトおよび通信アプリの利用へのアクセスの制限が行われています。これは、政府の通信制限委員会(TRC)による措置で、ソーシャルメディアや通信アプリを通してヘイトスピーチと暴力行為がスリランカ国内で広がることを制限するものです。

「ここ数日、人々を一緒にするために創られたテクノロジーが人々を分断するため用いられている。Facebook、Whatsapp、Viberなど私たちを友人や家族と近づけ、コミュニケーションを自由にそして便利にするソーシャルメディアが、家族や人々の生活、私財を破壊するために用いられている」と苦言を呈しています。

http://www.dailymirror.lk/article/Access-restricted-to-certain-social-media-Minister-146897.html

Facebookを含むソーシャルメディアプラットフォームおよびWhatsAppなどの通信アプリが、防衛省からの要望により仕様を制限されています。これはコミュニティーの融和を脅かし恐怖感をもたらすフェイクニュースや噂などが広がることを防ぐためと、通信制限委員会(TRC)は述べています。

TRCのメディアユニットによれば、国内全土に置いインターネットユーザーはアクセスする際に速度制限などを感じる模様です。

http://www.dailymirror.lk/article/Social-media-blocked-TRCSL-146891.html

Adareranaによれば、通信制限委員会(TRC)により、キャンディーの中心地を含むキャンディー地区(Kandy District)のインターネットサービスプロバイダーに対し、インターネットへのアクセスを制限するよう指導がありました。

インターネットサービスプロバイダーによれば、TRCの指示に従いキャンディー地区の4G /3Gアクセスを制限したとのこと。キャンディー地区の状況についてソーシャルメディを通して間違った情報や悪意のある投稿をしている個人を特定するため、サービスプロバイダーはキャンディー地区にてインターネットスピードを落とすよう指導されています。

キャンディー地区のインターネットユーザーは、インターネットアクセス速度が極端に落ちるなどの不便がありますが本日(3月7日)限りの模様です。


http://www.adaderana.lk/news/46277/trc-instructs-to-slow-internet-speeds-in-kandy

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(2018年3月7日)

日本でも報道がありましたが、2018年3月6日午後、スリランカ政府は仏教徒とイスラム教徒との衝突を受け、暴動を抑えるため10日間にわたる非常事態を宣言しました。在スリランカ日本大使館からも安全対策情報が出ています(参考:http://www.lk.emb-japan.go.jp/)。

3月5日スリランカ中部キャンディ地区に位置するディガナ(Digana、キャンディーの中心地から20km、ヴィクトリアゴルフ場に向かう途中の街)及びテラデニヤ(Teladeniya、ディガナより5km)にて仏教徒とイスラム教徒が衝突。Daily Mirrorによればディガナにて27歳の男性の遺体が発見され、暴力行為を行ったとされる24名が逮捕される事件がありました。またテラデニヤでも41歳の男性が複数名により襲撃され死亡する事件がありました(参考:Daily Mirror)。

これらの緊迫した状況を受け、3月5日に午後3時より3月6日午前6時までキャンディー市内を含むキャンディー地区管轄にて警察が外出禁止令を発表(参考:Adaderana)。その後、警察はテラデニヤ及びパレッケレ(Pallekela)の管轄地区にて3月6日午前6時から午後6時まで外出禁止令を課しました(参考:Daily Mirror、尚Adaderanaによれば午前11時から)。この外出禁止令は、午後6時に一旦解除されたものの、3月6日午後8時から3月7日午前6時まで延長されています(参考:Daily Mirror)。また、これらの状況を受けキャンディー地区(Kandy District)の公立学校は、全て3月7日は休校となっています(参考:Daily Mirror)。
今回事件があった場所(青)と主な観光地(赤・黄)



※日本の報道では「キャンディ」とありますが、黒色の「キャンディー地区(Kandy District)」一帯を指しています。

スリランカ政府は宗教間の暴動がその他の地域へ拡大することを防ぐため10日間に渡る非常事態を宣言。10日後の状況によっては延長も検討すると発表されています(参考:Daily Mirror)。今回の非常事態宣言は、現行の国内の法律では警察や軍が十分な取り締まりが行えないとのことで、警察や軍などの公権力を強化する目的もあるようです。

在スリランカ日本大使館からの発表にもありますが、非常事態にあたって外出禁止令が発出されている一部地域(テラデニヤ及びパレッケレ、人気のキャンディーの中心街より20km)以外は、日常生活に大きな影響は出ておりません。仏歯寺などのあるキャンディーの中心街を含め、通常通り旅行のご案内を行っています。

3月6日スリランカ政府観光開発機関(Sri Lanka Tourism Development Authority)も、今回の非常事態宣言による観光セクターへの直接的な影響は無いと主張しています。一方で、旅行者の移動や旅程などが制限される可能性もあります(例えば、道路封鎖などでビクトリアゴルフ場に向かえないなど)。観光開発機関は人気観光地の一つであるキャンディーの状況を注視していますが、昨日3月6日の時点では旅行者に対する脅威や制限などは確認されていません(参考:Daily Mirror)。

3月6日発行スリランカ政府観光開発機関による現地レポート翻訳

(1) ディガナ及びテラデニヤでのこの度の事件は孤立した事件であり、旅行社への影響はありません。
(2) 全土での非常事態が宣言されましたが、これは公的執行機関の行動を促進し、予防策として取られたものです。
(3) 現在、状況はコントロールされており、本日3月6日はその他の暴力的事件は報告されていません。
(4) 警察による外出禁止令がキャンディー地区で発令されましたがすでに解除されており、ディガナとパレッケレの一部地域に対してのみ発令されています。
(5) スリランカ政府観光開発機関は観光産業すべてのステイクホールダ―と共に、キャンディー地区での最近の出来事が旅行者に対し、いかなる不自由も起こさないよう、安全に働きかけています。
(6) スリランカ政府観光開発機関は、最新の情報を提供するため新しいウェブサイト(http://sltda.lk/emergency)を開設しました。

弊社現地スタッフも最新の情報を集めながら皆様に安全にご旅行いただけるよう、特にキャンディー地域の状況については通常以上に注意を払いながらご案内をしています。スリランカでは大きなデモや渋滞が予想される場合、GovSMSと呼ばれる携帯電話のSMSを通して政府からの最新の情報を得ることができます。訪問予定先で万が一暴動などが発生される兆候が確認されて場合には、直ちに旅程を変更する等対応をする予定です。

尚、自由時間や個人旅行で渡航される方々、ツーリストカーなどを利用してガイドやドライバーなど現地の方と共に旅行をするスタイルでないお客様は、現地情報などが手に入りにくいかと思いますので、周囲に十分な注意を払ってご旅行ください。在スリランカ日本大使館発表の最新情報が手に入る旅レジへの登録もお勧めしています。

スリランカでは過去にも仏教徒とイスラム教徒間での暴動があり一部外出禁止令が発令されたことがありますが、その際も最新情報を集め皆様安全にご旅行いただいております。ドライバーやガイドなどとコミュニケーションを取りながら安全にご旅行いただければと思います。

2013年03月コロンボ郊外ぺピリヤナでの暴動(ムスリム商業施設が破損)
2014年06月カルタラ地区アルトゥガマ、ベールワラでの暴動(約80名が死傷)
2017年11月ゴール地区ジントータでの暴動(62のムスリム施設、商店が破損)
2018年02月アンパーラ地区アンパーラでの暴動(ムスリム施設が破損、5名が負傷)

上記は大きなニュースになった暴動の一部ですが、2013年より仏教徒及びムスリム教徒間での暴力行為などが相次いでおり、2013年1月~2014年4月までの調査結果が小規模なものも含めUN HUMAN RIGHTSにまとめられています。

このような行為は一部の過激な人々による行為であり大変悲しいでき事です。弊社は、コロンボ市内の他の会社と同様、スタッフは仏教徒、キリスト教徒、ムスリム教徒と多宗教的な環境で日ごろ業務を行っており今回の暴動は大変悲しく思っております。生きとし生けるものが幸せでありますように、スリランカの状況が一刻も早く良くなる様お祈りする限りです。


追記:弊社現地スタッフも今回の非常事態宣言はデモや暴動を抑制するための予防対策とみており、むしろ安全なのではないかと冷静に状況を見ております。ディガナ及びテラデニヤ以来特に事件も行っていないとのことで、コロンボ及びその他の観光地も落ち着いた状態です。もちろん最新の情報には注意を払いご案内をいたします。







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